相手に自分を売る。それは結局のところ雑談力が求められるということでもある。自分を知ってもらい、他の人がやるよりも自分にならと思ってもらう必要がある。好かれる才能とでもいうべきものか。確かに同じ商品を紹介して、今後もその商品を使い続けるとなれば担当者が人当たりがいい人の方がいいにきまっている。
なんか相手の話を聞いて反応を返して、うまく会話のキャッチボールができている「感」を出す。上司によると関係ない話7割仕事の話3割が黄金比だという。商品説明をするには10-5分程度かかるので、仕事に関係のない話を最低でも10分程度はする必要があるということになる。10分相手と話すってなかなか大変だ。それも相手の好み、趣味などわからない状態で仲良くなった「感」を出しつつ話すにはどうすればいいのか。
自分の会話のレパートリーとしては、天気、ニュース、気温、自分の話、くらいしかない。あまりにも頼りない手札だ。頼れる手札なんてないのかもしれないが。だが、ここで重要なのは相手にしゃべらせるテクニックだろう。自分からばかり話していれば相手も聞き疲れてくるからさっさと切り上げたくなるのは自然だ。なので、自分の会話はあくまでも前座。相手からの話をうまく引き出すための手段として使うのがベストだと思う。相手が喋ってくれればこちらが喋る時間が減って嬉しい相手も自分の話を聞いてくれれば嬉しい。双方win-winだ。ただ、相手から話を聞き出すテクニックが自分にはないのでそこが課題だろう。饒舌すぎる人もそれはそれで疲れるが。
別の話になるが、相手は自分が狙われていると思うと身構えるものだ。警戒心が高まるとでもいうのか。「あなたにやって欲しい」というのを全面に出せば、よほど好かれている場合でもない限り相手は一歩引く。なんなら百歩引くかも。なので話出しとしては「今皆さんに話しているんですけど〜」や、「この前、お会いした人が話していて〜」みたいに相手から外した言い回しから始めれば、直球ではなくなるので心理的な負担を軽減できる。前置きは重要。
分からない事を聞かれる時がたまにある。自分が全てを理解していて一聞けば十理解できる事なんて何度も読み返したワンピ、ナルトみたいなマンガの事位しかない。相手との会話で自分の知らない話を出されて、でも聞いてる感じを出さなければならない。そういう時は無量空所くらったみたいに頭の中がフリーズする。「あー」とか「んー」位の声しか出ない。頭溶けてるわ。。。