上司との飲みというのは吉とも凶ともなりうる。上司は昼に言えないような苦言や疑問を遠慮なく聞いてきて、部下はそれに対して笑いになるように話さなければならない。このくだらない一連の流れが、明日以降の仕事の快適さにかかわってくる。自分のミスをいかに面白く話すことができるかという割り切った精神がなければこの難所を乗り越えることはできないだろう。それ以外にいい点を敢えて挙げるとするなら、割り勘な為夜食を自分で作るよりもいいものを食すことができるという点、比較的安い値段で夜食を楽しむことができるということくらいだ。わざわざ、ご機嫌とりのために参加必須の飲み会に参加することは面倒極まりないが、普段話さない上司のプライベートや仕事に対してのモチベーションなどを伺うことができるのは面白くもある。やれ、この客は面倒だとか、この場所で働くのはきついだとか、服はどこで買うのがいいだとか。下らない話も含めて、色々聞けるのは興味深い。ただ、誘われて、最初に面倒だと感じる自分の気持ちは間違いなく嘘偽りないということは忘れずにいたい。