喋りとは、相手とのキャッチボールを適切にこなしていくことで成立する。相手の質問に対して上手く受け答え、その上で相手に質問返す。
相手もこちらの投げかけに対して上手く受け答えし、適切に質問を返す。これが上手く出来ると、会話が途切れない。
だが、相手がそもそも会話する気がなかったなら会話が続くはずもない。
つまり、初対面の人間が相手と上手く会話し続ける難易度は非常に難しい。だって共通点がないからな。
相手と自分の共通点を探して深掘りするのが自分も相手も楽しい会話だが、自分が好きな漫画について、他人の理解不一致ほど不快なものはない。
自分がいいと思っているシーンを、特に感慨もなく見ていたり、するとそれだけでイライラしてしまう。
なので、自分の楽しみを邪魔されないように大切な自分の楽しみこそ、誰にも知られず密かにする必要がある。
秘密を持つことが、自分の一番の楽しみになる。相手がいなければ成立しない楽しみは不自由。それがいいって人もいるんだろうけど。