ノンデリと木偶

インターン生が数日間職場体験に来ている。そのために、「職場の皆さんは気を遣って声をかけてねー」という流れ。至極当然である。相手は学生。しかも、自分たちの分野に興味を持って夏休みを利用してわざわざ来てくれているのだ。対応が業務に含まれているなら人一倍気を遣って然るべき。そう思うが…

 どうやらそうとも限らないらしい。インターン生、他2人、自分の4名で車に乗り施設見学へと行く運びに。これは前から決まっていた事だ。インターン相手に何を話すか、緊張をほぐすにはどうするべきか。前日から頭を悩ませていた私を差し置いて他2人は一向に話を振ろうとしない。あんたら俺より上司だよな?場を多少回してくれ。と思いつつも、大学どこなの?専攻は?どうしてここを体験してみたいと思ったの?等々。質問を投げかける。だが、中々緊張はとれない。そりゃそうだ。自分の力不足を痛感する。

 しかし、上司からのフォローは全く入らない。運転席と助手席をしっかりと押さえ、知らぬ存ぜぬ。あるいは本当に全く聴こえていなかったのか?ただ、自分がインターン生とペアトークし続ける時間が15分ほど続く。地獄か。助け舟を出してくれ。

 施設見学へ。施設の紹介は担当スタッフに任せ自分は写真撮影へ。他2人も施設は初めてのようでインターン生と一緒に見学。感想とか言い合うんだろうなーと思っていたら全くそれがない。せめてそれくらいやって、インターン生と打ち解けようという姿勢を見せてくれ。頼むから。

 午前中2時間30程度は一緒に過ごして施設見学をする予定だが、スタッフの説明が終わればどうしても無言の時間が生まれてしまう。なので、どれが一番記憶に残った?とか、これはこうなっててこうなんだよーとか、自分の知識を総動員して場を繋ぐ。知識的には他2人の方があるはずだが…全く指摘が入らない。話を広げようともしない。地獄か。

見学終了。帰りの車にて、上司の1人が、午前中潰れちまったよー、と他のもう1人に話しかけている。おいおい。聞こえてるよ。インターン生。お前のための見学じゃねぇよ?

お前も施設をみた事ないからオマケの運転手としてついてきただけだよお前は?もっと気を遣え?やる気を失わせてしまうのが一番避けるべき事だろ。どんだけ他人事だと思ってんだよ。イラつく。こっちはお前の上司から頼まれて関係性薄くても必死になってやってんだよ。

もう1人は休日の家族サービスで疲れ切って全く話さないしよぉ。

午前だけで疲労がハンパなかった。負担がやばい。ただ唯一良かったのは、午後の自分のターンで打ち解けてある程度楽しみながら過ごせた事。いい思い出を持って帰ってもらいたいもんだ。

あの上司2人は見限った。明確に。今後。